やることは同じ、気持ちは選べる

暮らし

通院が好きな母

今日は朝から、母を眼科に連れて行った。

結果は、特に何もなし。

でも、そうなることは分かっていた。

最近の母は、少しの体調の変化でも不安になり、病院へ行きたがる。

実際、目のかすみや疲れやすさなど、本人なりに困っていることはあるのだろう。

ただ、その多くは老化によるもので、病院へ行っても「特に異常なし」と言われることが多い。

それでも母は、病院へ行けば何とかしてもらえると思っているようだ。

本人の中では、深刻な病が潜んでいる可能性が心配なのである。

でも、こういう高齢者は結構多いと思う。

一見しっかりしていそうな人ほど、ほんの少しの体調不良で、定期受診以外に、やれ眼科だ、やれ皮膚科だ、次は耳鼻科だと月に1〜2回は病院に行きたがる。

家族の方も、だんだん「どうせどうにもならないでしょ」という対応になっていく。

まぁ、目薬をもらえて、母は納得していた。

ただ、その後がいつもの調子だ。

「最近の看護婦は親切さがない。先生も、この程度で来たんか、いう感じよ」

と、ブツブツ言っている。

愚痴と悪口が、本当に多い母だ。

昔から知っているけれど、いちいち相手にしてはいられない。

右から左へ聞き流す技ばかりが、上達していく。

高齢の親を連れて行きやすい美容院

その後、母を美容院へ連れて行った。

とてもリーズナブルな値段で、カットとカラーをしてくれる。

予約なしで、いつでも行けるのもありがたい。

カラーのあとはセルフで乾かすスタイルなのだが、母はくるくるドライヤーしか使えないので、いつも私が乾かしている。

安いのに悪くない仕上がりだからか、お客さんはいつも多い。

そして気づいた。

私と同じように、年配の女性を連れてきている、私くらいの中年女性が何人かいる。

高齢者を連れて利用しやすい、お安いお店。

本当にありがたい。

今の職場の先輩に教えてもらって、よかった。

1万円を、3人分

帰宅して、母と昼食をとった。

父の畑の野菜で作ったポトフと、トースト。

これがなかなか、心満たされる時間だった。

ポトフは美味しかった。

ところが食後、母はいつものように、私にお礼を渡そうとする。

私に1万円。

そして、私の犬と猫に、それぞれ1万円。

意味がわからない。犬と猫はお利口にお留守番をしていたからと言う。

財布にあるだけ、手渡そうとしてくる。

受け取ったふりをして、母の買い物用の財布にそっと戻す。

その後、母はなぜか何度も、今日どこへ行ったかを忘れないように、メモに書き残していた。

母と出かけると、なぜか消耗する

なんだろう。

母と出かけると、ものすごく元気を消耗する気がする。

数時間、仮眠をとった。

でも母は、部屋まで声をかけに来る。

ふと、思った。

もし私が正社員ではなく、パートで、今より休みが多くて、自宅で過ごす時間が増えたら。

きっと、これが日常になるのだろう。

母を厭わしく思いながら一緒に過ごすのは、お互いに辛いだろう。

そう思った。

適度な距離があるから、優しくいられる部分も、きっとあるのだ。

一緒に料理をする

気分を変えて、やるべきことをやろう。

ひとまず、今日の夕食だ。

食事を作っていると、母がやってきた。

「何か手伝おうか」

そう言って。

ここで断ると、「冷たくあしらわれた」と言い出すだろう。

今日は時間に余裕もあるし、一緒に料理をする。

指示を出せば、長年やってきたことだから、野菜を切るのはまだ上手にできる。

ただし、疲れやすい。

1時間ほどで、疲れてしまった。

今日の食材は、父の畑で採れたものだ。

腐るほど有り余っている、じゃがいも、にんじん、ブロッコリー、きゅうり。

毎日毎日、使い切る前に増えてくる。

嫌がらせか、と思うほどだ。

でも、無駄にするのももったいない。

捨てればゴミだが、食べれば栄養だ。

ポテトサラダ、きゅうりとわかめの酢の物、バサの南蛮漬け、ポトフ。

2〜3日は、食べるものに困らないだろう。

3人で夕食をとり、穏やかな時間が過ぎた。

懐中電灯の電池を、1本だけ

夕食のあと、愛犬と散歩へ。

帰って入浴したあと、また母が懐中電灯を持ってウロウロしている。

電池を替えると言って、3本必要なうちの1本だけ交換しようとしている。

なんでやねん。

そんな替え方があるか。

もう、本当に訳のわからないことをする。

なぜだ。

また、イライラしてしまった。

「懐中電灯の電池を替えるときは、私に言って」

つい、強めに言ってしまった。

夜のトイレや、目が覚めた時に使っているのだろう懐中電灯は、よく電池が切れる。

母はいつも、プラスとマイナスの向きがわからず、自分で交換できないのだ。

もっと楽なものを使わせようか。

「いつも怒られる」と言われて

強く言ったせいで、母にまた言われてしまった。

「いつも怒られる」

まぁ、そうだよな、と思う。

褒められたり、頼られたり、ありがとうと言われたりすること。

今の母には、あまりないもんな。

だから、いつも怒られている気持ちになるのだろう。

可哀想だけど、高齢者は辛いな、と思う。

子どもなら、いずれ成長して、自分のことは自分でできるようになる。

でも高齢者は、できることが、ただ減っていくだけだ。

こういう環境が、よくないのだろうな。

明日も、休みだ

いろいろあった休みだった。

でも、明日も休みだ。

明日も家族の買い物に行く予定だ。

愛犬をトリミングにも連れて行く。

やることは、たぶん今日とそれほど変わらない。

それでも、どういう心持ちで過ごすかは私次第だ。

どうせやるなら、嫌々やるより、少しでも楽しみながらやりたい。

考え方ひとつで、同じ一日が少し違って見えることもある。

良い一日にしよう。

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