留守だった家
📖 前回の記事:買い物の担当が変わっただけなのに、なぜかモヤモヤした話
この記事は、上の話の続きです。
昨日、「これからは自分たちで買い物に行く」と宣言した両親。
一晩たって、今日はどうなったかというと──。
仕事から帰宅すると、家が留守だった。
朝から土砂降り。台風が近づいてきていて、父も畑作業ができない一日だった。
「二人でいつものファミレスへでも食事に行ったのかな?」
と思った。
ところがしばらくすると、外からガヤガヤ言う声が聞こえてきた。
どうやら買い物へ行っていたらしい。
手伝わなくてもいいですか?
正直、少し思った。
買い物は、レジでお金を払って終わりではない。
車から降ろして、
家へ運んで、
冷蔵庫へしまう。
そこまで含めて買い物だ。
今まで私が買い物をしていた時、二人はそこを手伝うことはほとんどなかった。
だから、
「今日は私も知らん顔していていいですか?」
という意地悪な気持ちが、一瞬だけ頭をよぎった。
でも結局、
車から荷物を降ろし、
玄関から冷蔵庫の前まで運び、
1人で片付けた。
二人とも、買い物だけでけっこう疲れているようだった。
父も母も、買ってきたものを冷蔵庫にしまうことよりも、各自自分のことに手を付け始めている。
冷蔵庫にしまうことは、どうやら頭にないらしい(笑)
しょうがない。まぁ、今日はたまたま私がいるから、やってやるか。
でも、買い物から帰った時、いつも私がいるわけじゃないですからね。
どうやら大変だったらしい
帰宅した二人は、なんだか疲れてるけど、興奮した様子だった。
話を聞くと、一時停止違反で警察のお世話になったらしい。
何百回も通った道だ。
父は、
父「そんな標識なんかあったか?停止線はあったんか?」
母「今日あのスーパーになんか行かんかったらよかった」
父「7000円は痛いなあ、農業でそんだけ稼ごうと思うてみぃ、やっとられんで」
などなど、しばらく納得がいかない様子で文句や後ろ向き発言の連発だった。
そういえば、帰宅時、父の髪が濡れていた。
雨の中、警察官とやり取りをしていたのだろう。
耳が聞こえにくくなった父と話をしながら、
納得のいかない高齢者の対応をして、
手続きを進めた警察官も大変だったと思う。
本当にお疲れさまでした。
買い物の成果
買ってきた物を見てみると、
まだ冷蔵庫に残っているのに買ってきたヤクルトや納豆。
買うと言っていた柔らかいスポンジは忘れている。
完璧とは言い難い。
でも意外だったのは、
二人ともそのことを気にしていないことだった。
「失敗した」
「困った」
という空気はない。
むしろ、
買い物というイベントを終えた達成感の方が大きそうだった。
たぶん、また次も行くだろう
夜は両親が買ってきたスーパーのお弁当をみんなで食べた。
一時停止違反というハプニングはあったけれど、
食卓の空気は悪くなかった。
きっと二人は、また買い物へ行くだろう。
二人でワイワイ言いながら。
何回続くかは分からない。
途中で難しくなるかもしれない。
でも、
「やってみる」
と決めて、
実際にやってみた。
まずは、それでいいのだと思う。
うまくいかなくなったら、
その時にまた考えればいい。
今はそんな気持ちでいる。
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