2026-09

ペットケア

猫の名前を呼ぶと、犬がそっちを見る

猫の名前を呼ぶと、うちの犬が猫のほうを見る。調べてみると、犬が同居ペットの名前を覚えるのは珍しくないらしい。でもうちの犬は、自分の名前では来ない。猫が私に近づくと全力で追い払うくせに、自分は甘えてこない。犬にとって飼い主は「資源」なのだそうだ。憧れていた犬との暮らしとは、だいぶ違う。それでも七年、この犬は私に散歩と空を見上げる時間をくれた。
日常のハプニング

「わたしもよう分かりょうらんのよ」と母は笑った

父は「お前が楽をしたいからじゃろうが」と言った。お弁当の宅配は契約に至らず、大きな喧嘩になった。それから私は、三割の力で料理をしている。母はもう作らない。私の作り置きとちくわとシーチキンを、皿に並べるだけだ。そんな母が、亡くなった祖母を探して姉妹に電話した。「わたしもようわかりょうらんのよ」。「親の介護シリーズ」第29話。
ペットケア

言うべきことを、言わずに帰った

腎不全の猫を、かかりつけではない動物病院に預けた。面会に行くと、猫は尿で汚れたシートの上にいた。私は自分でシートを替えて、何も言わずに帰った。クレームだと思われたくなかったからだ。十年経っても悔やんでいるのは、猫が死んだことではない。