動物看護師10年、人間の看護師10年目。

仕事にまつわる気づき

今日は、自分を褒める日

今日は、なんとなく悪くない一日だった。

数日前に大爆発した看護師とは、午前中こそ少し気まずかったけれど、午後には普通に仕事の話をしていた。

転倒後、痛みのコントロールがうまくいっていた利用者さんは、急に症状が増悪した。驚いたけれど、その時点でできることは一通り対応できたと思う。

移動販売の援助もあった。

買い物の付き添いと聞くと簡単そうだけれど、意外と頭を使う。

必要なもの、欲しいもの、まだ残っているもの。

生活に必要なのに、本人は把握しきれていないものもある。

今日は事前にリストを作って臨んだおかげで、ヌケモレなく買い物を終えることができた。

我ながら上出来だった。

誰かに褒められるようなことではない。

でも、一日を振り返ると、そんなに悪くない日だった。

だから今日は、自分を褒める日にする。

少し調子に乗っているかもしれない。

でも、そんな日があってもいいだろう。

私は、割といい人です

まず言っておきたい。

私は、割といい人なんですよ。

弱っている人に、親切にできる。

困っている人を見ると、自然と手が出る。

だから看護師は、向いていると思う。

ただし。

自分がしんどくならない程度に、親切にします。

ここ、大事なところだ。

親切にしすぎて自分が倒れたら、元も子もない。

長くこの仕事を続けてこられたのは、たぶんこの線引きのおかげだと思っている。

そして、あるときは有能でした

私の職歴は、少し変わっている。

動物看護師を10年。

そのあと、人間の看護師になって、今10年目。

もう少しで、動物と人間が並ぶ。

動物看護師時代のうち、7年間は夜間救急の動物病院で働いていた。

あの頃の私は、若かった。

脳みそがスポンジの時期で、体力もあって、今より切れてた。と思う(笑)。

今の仕事内容とは、すっかりかけ離れてしまったけれど。

あの頃の私は、血液塗抹を見るのが好きだった。

白血球の100分比をカウントするのも、まぁまぁ早かった。

顕微鏡をのぞくのが好きだった。

有核赤血球を見つけてカウントするのが好きだった。

救急で運ばれてきた患畜の血液検査をするとき、症状からどの検査を優先するか考えて、それが的確だったとき、自分に満足した。

心肺停止の犬や猫に心臓マッサージをして、心拍が戻ったときは、

「よし!」

と思って、次に何をするか、スムーズに動けている自分が好きだった。

すごい自画自賛だ(笑)。

でも今日はそういう日なので、書いておく。

まぁまぁ、できる方の部類の動物看護師だったと思いますよ。

地味で誇らしい、分包の話

内服薬の分包も、思い出深い。今でこそ、機械が分包してくれる時代だろうけど、25年前は手でやっていた。

動物薬を粉剤にするとき、まず乳鉢で錠剤を粉にする。

それを、歯型みたいな7列のトレーに、薬匙で同じくらいの分量ずつ乗せていく。

下に付けた分包紙に落として、隅に三角に振るって集める。

その三角の大きさを見比べて、多いところからさじですくって、少ないところへ移す。

なんとも地味な作業だ。

でもこれを、60包。

しかも2種類。なかなかハードな内容だ。

同業者に

「綺麗に正確に分量が揃ってるね」

と感心されて、鼻が高かった。

今思えば、よくやってたなぁと思う。

転職の理由は、お金です

動物看護師から人間の看護師になった理由。

よく聞かれるけれど、シンプルです。

「お給料がいいから」

きれいな志望動機ではなくて、申し訳ない。

でも、生きていくにはお金がいる。

そして、そのために30代で学校に入り直して、国家試験を受けて、資格を取った。

我ながら、なかなかの行動力だったと思う。

これも褒めておこう。

今の私

あの頃と比べると、体力は落ちた。

スポンジだった脳みそも、だいぶ目が詰まってきた。

キレも、たぶん鈍った。

でも、代わりに手に入れたものもある。

経験。

人を見る目。

「自分がしんどくならない程度に」の見極め。

そして、夜間救急で鍛えられた「何が起きても、まあ何とかなる」という肝の据わり方。

若い頃の私と今の私、どっちが有能かは分からない。

でも、どっちもそれなりに、ちゃんとやってきた。

もう一度やりたいかと言われたら

じゃあ、もう一度あの仕事がやりたいかと言うと。

今は勘弁だ。

動物看護師は、毛と糞尿と、噛み傷や引っかかれ傷とお友だちだ。

体力はいるし。

夏は時々うじ虫が来るし(泣)

でも楽しいし。

給料は安いし。

それでも、私が通ってきた、輝かしい道だったな。

と、最近は思うようになったとかならなかったとか(笑)。

今日の結論

動物看護師10年、人間の看護師10年目。

合わせて20年、生き物のそばで働いてきた。

割といい人で、あるときは有能で、今もまあまあ頑張ってる。

うん、悪くない人生だ。

明日からまた働くために、今日は自分を褒めておく。

誰も読んでいなくても、ここに書いておく。

私、よくやってますよ。

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